散策は、健康を増進し、日々の生活を明るく楽しいものにする。
子や孫にも迷惑かけず、高齢化社会における健康維持や認知症の予防、高齢者介護に必要な社会福祉費の合理化にも役立つ。
高齢化社会では、健康増進のための散策の奨励とそのための環境整備が必要だ。
高齢者は「歩けば体が軽くなり、生活が楽しくなる」という信念をもち、自らの健康増進のために自ら研究する意欲を持ち行動しなければならない。
公園内の植物や動物に関心を持ち、探求する精神を養えば、老齢者といえども、知の錬磨につながり、認知症の予防にも役立つ。「共生の原理」、「再生の原理」に関心を持ち、自然界の基本現象を把握し、理解し、人間社会に適用する仕組みの創造に結びつけると、人間社会の構造改革をも進展させることができ、価値ある社会の創造が可能になる。更に、ハイテクを橋渡しに、人間社会の一層の成長を図ると、高齢化社会の問題である「老後の安心」にも結びつけることが可能になる。結果、高齢者も含めて豊かな社会のエンジョイが可能になる。
自ら進んで行う散策は最も経済的な活動である。
最近の世の中は行動するたびに多額のコストがかかる仕組みになっている。人もそれに慣れてコストをかけないと行動ができないと考えるようになってしまった。最小の入力で最大の効果を得るのが経済活動の基本原則である。自分の体内に蓄積されているエネルギー源を活用できれば経済的に行動が可能になる。
日本では、経済再生と社会の構造改革を併行して推進する行動が必要だが、今年始めても、少なくとも今後3~5年の歳月をかけて進むことになるだろう。将来の日本社会を考えると、ここでも着実に高齢者も参画して推進する必要がある。そのためにも健康でなければならない。
8月中旬になって最高気温が36度を超える日が毎日のように続くようになった。熱中症アラートが発せられている。公園での資料収集の行動が計画どおり進められなくなった。ひまわりは暑さには強い植物かも知れないがここまで暑いと短期間に頭が垂れ下がってしまう。お辞儀したひまわりは嫌いだ。今年は例年のような種々のひまわりが咲かないようだ。
右の図は1898年から2024年までの国内の7月の平均気温の推移、2023年、2024年の世界の7月の日別平均気温の推移を示したものである。今年の夏は従来とは異なる夏だと思う。しかし、この暑さが来年以降も続くことを考えるとぞっとしてくる。生きる自信を失いそうだ。
朝日新聞のデータによると、国内の平均気温は今年の7月は26.22度で過去最高の昨年の25.96度を上回った。今年の7月の世界の平均気温は7月22日で、観測史上最高の気温になっている。また、この127年間で平均気温が1,6度上昇していることが報じられている。100年以上も続いている地球温度の上昇はいつ変化するのであろうか。変化しないと地球はどうなるのか。恐らく、地球は破壊されて、生物の住めない星に変わるであろう。当然、人類はこの世界から消えてしまうことになる。重要なことはこの事実を地球上の人類が認識できているかどうかである。自分も含めた人々の生命が、明日かも知れない、10年後かも知れない、100年後かも知れない、それほど遠くない時期に絶滅することを理解しているのだろうか。
人間の生活パターンが現状を維持し続ける限り地球温暖化がどんどん進行するとなると、地球上に人類が生存している限り継続される現象であり、人類が滅亡するか地球が耐えられなくなって破壊されてしまうまで継続されることになるだろう。どちらの現象であっても、人類が滅亡することは同じである。人間は賢そうに見えても最後は自らの強欲さに支配されて自滅していく生き物だと言える。
日本も、世界も、「虚飾と傲慢に満ちた社会」に変化している。地球崩壊の道筋を進む状態が続いている。地球崩壊がいつ始まるのか。否、地球崩壊は既に始まっているのも知れない。それまでにどのような苦難を人類は経験するのかが今後の問題になることだろう。知恵と工夫で脱却できれば解決できる可能性はゼロではないが。そうならない可能性の方が大きい。「虚飾と傲慢」が地球を崩壊に導いている。人間のエゴが人類を滅亡させる日も遠い先の話ではなくなっている。
世界の各地で記録的な暑さとなっており、国内でも年間1千人以上が熱中症で命を落とし、暑さによる健康被害も深刻さを増している。こうした猛暑は地球の温暖化により起こりやすくなっており、気候変動対策の加速化が求められている。だが、もう既に手遅れの状態に入っているのだろう。
最近、自覚できた一つのことは「ネガティブな考え方に陥らないこと」である。
老いれば必ず衰える。当たり前である。若いときに比べれば、老化を意識してネガティブな考え方になりやすい。これも当然のことである。しかし、自分なりの範囲を定義し直し、その範囲内に限定して考えると、ネガティブなものが、ポジティブに考えられるようになる。これは不思議なことだ。
人生で一つでも多くのことを達成したい。じゃ、どうするか。自分の行動範囲を自分で適宜限定しながら、常にポジティブな考え方をとり、それを維持して行動する。少しずつ範囲を広げながら、少しずつ場所を変えながら、行動を続ける。年齢に関係なく、この行為を繰り返す。そこに自分の存在を発見できる。
同じ場所に、毎年咲く公園の花の命は、数日から数週間のものが多い。気象条件の変動に合わせて、自分たちが咲き誇れる限られた期間に、それぞれ素晴らしい花を咲かせる。一定の期間が過ぎると瞬く間に、その場所に咲き誇っていなかったように消えていく。油断すると、素晴らしい写真を撮影することもできないことがある。何回か、経験した。
しかし、一年の歳月が過ぎると、同じような場所に同じような美しい花を再び咲かせて生命を謳歌してくれる。いつの間にか、毎年、その花をその場所で鑑賞できることが楽しくなってくる。草花は、その場所に咲いていない、我々が枯れ果ててしまったと思っている長い期間も、静かに、次に咲き誇るための準備を、土の中で続けていたと思うと、素晴らしい再生のための行動だと賞賛したくなる。この花の持続性を維持するための努力を人間にも求めたい。
毎日のように公園に通い続けていると、同じ花に何らかの絆を感じるようになる。去年の花と今年の花は「同じ花なのだろか、違った花なのだろうか」気になる。年々、同じ場所に咲く花はその種族の持続性のあらわれなのであろう。小さな花も自然の持続性に貢献しているのだ。素晴らしい。
人の社会でも、高齢者は積極的に社会のリーダ的役割を若者に譲り、一歩下がって、若者に協力して自らの経験を生かして、21世紀にふさわしい社会の改革を若者と共に進めるべきだ。小さな花が持続性を維持するために頑張っているように、老若の人々が一体となって、人間社会の持続性の維持を前提に社会基盤の強化に邁進できると、人々は安心して暮らせる社会の形成が可能となり、多くの人々が幸せを感じながら暮らせるようになるはずだ。そうなれば、日本は再び世界をリードできる国になるだろう。そうしたいものだ。
若い有能なリーダーを中心に、すべての国民が協力できる社会が生まれると、高齢者も「高齢者の支えがあって初めて人間社会は健全な進歩を成し遂げることができる」という自覚を持つことができるようになり、みんなが楽しく幸せを感じることができるようになる。
「高齢者の知恵」と「若者の斬新さと逞しいエネルギー」を活用した社会改革を進めたいものだ。
10年後には、人生110年、120年時代が訪れるだろう。高齢者も時代の変化に遅れないように健康に生きる努力が必要である。
-
月間歩数目標 7万歩以上
12月歩数実績 171,200歩
年間歩数目標 100万歩以上
年間歩数実績 2,068,400歩